BED j.w. FORD × INSTYLE GROUP interview

- デザイナー 山岸慎平 × グループ代表 西村豪庸 -

2023 SPRING / SUMMER コレクションの 展示会が行われたBED j.w. FORDのアトリエで BED j.w. FORD デザイナー 山岸慎平と、 INSTYLE GROUP 代表 西村豪庸が 初めて会った2022年7月から、 旗艦店をオープンした2023年8月までの 13ヶ月を振り返りながらお届けします。

成田 (DIET BUTCHER 代表、インタビュアー)

ブランド(BED j.w. FORD)、 グループ(INSTYLE GROUP)に対する 印象というのは、お互いどのようなものでしたか?

山岸(BED j.w. FORD デザイナー)

一緒に走ってくれるような人を探そう っていう頭があったかと言うと、 正直なかったですよ。

まあ、そういった人が必要だという ことは薄々気づきはじめてはいたけど、 日本においてお金に関する基盤があって、 哲学やその人自身の大きな括りでのセンス、 それらが伴ってる人はいないと思ってたんで。 それが大前提だから、 西村さんと最初に会って、お話をした時に、 なんてうさんくさい話だって 笑

それは、西村さんがどうこうの話ではなく、 最初から、センスとお金が共存してる、 そんな人はいないっていう話が 大前提の頭なので、うさんくさいなと 笑

それこそ出資とかそういう話は 僕もいくつももらってきていたんですけど、 協業しないかとか色々と。

それをずっと断ってきたり、 興味がないって突っぱねてきたのは、 やっぱりその人達がうさんくさくて センスがなかったからで 笑

なので、何をするつもりだろう っていうのはありましたよ。 話がうますぎるというか。

ただ初めて会ったその日もそうですし、 そこからずっと、西村さんの ファッションを含めたスタイルや 哲学のような物が成立していた事が凄く厄介で、 自分の中で余計話が難しくなっていきましたね。

そんな感じでした。 最初の西村さんの印象は。

西村(INSTYLE GROUP 代表)

2022年7月にアトリエに展示会を見に行って、 ぺえくん本人と会うのはその時が 初めてだったけど、 BED j.w. FORDの服は何着か持っていたので、 素敵でイケてるブランドだなという印象は 元々持っていましたね。

山岸

INSTYLE GROUPに対して 特に何かってことは全くなかったですけど、 本当何者なんだろうな!?と。 すごく失礼な言い方になっちゃいますけど、 何者なんだ、このアンちゃんって感じで。

思ってた人物像ともだいぶ違っていましたしね。

西村

金持ちは、 ロゴがプリントされたアイテム着てんだよ! とかだよね 笑

山岸

ってうちの弟が言ってました 笑 金持ちはRick Owensとか 履かねえんだよ!って 笑

ロゴ書いてあるパーカーしか 持ってねえんだから、金持ちって!笑

間違いないねーって 笑 俺もそう思うよーって 笑

その後、アトリエから、 近くのバーに飲みに行って、

何か困ったことが、もしあるのであれば、 僕に力になれることが あるんだったらやるからね、

っていう表現を西村さんが してくれた事はよく覚えてます。 凄くいい人だけど、なんなんだろうな この人っていう。

だって、そういう話を持ってくる人って、 大抵僕の話を聞かないんですよ。

西村

ハハハ!笑

山岸

向こうの話をこっちが聞いてっていう 形になるんですよ。

まとまったお金を渡すから、 ブランドもっと大きくして、もっとどうこうで、 みたいな話を持ってくる人って、 基本僕の話ではなくて、向こうの話を してることを僕が聞くっていうのが常なので。

西村さんは、それが逆だったんですよね、

あと話を1回も遮らずにちゃんと 目を見て聞いてくれた、 それがあの日一番感じたことですかね。 「変わってんな」って 笑

西村

いや、だって俺は俺で、成田さんから、 「 DIET BUTCHER でもお世話になってる デザイナーでもあり、友達でもある人を 紹介してもらう」会だと思って 行ってたからさ、そら普通に話聞くよ 笑 俺も出資の話を持ち込みにいった つもりじゃないし 笑

山岸

その後、何回か一緒に食事をさせてもらって もっと、ざっくばらんにいろんなことを お話させてもらったり、仕事も、 それ以外の、何が好き?とか、笑い話とか、 もっと根っこの所 堅っ苦しいそれではない、普通の会を 3回ぐらいかな?させていただいて。 でもその中で、やっぱり 「ちゃんと哲学があってビジョンがある人」 というより 「哲学者そのもの」って表現が 近いかな、と観察しながら見ていましたよ僕は。

西村さんと話をした翌日に、 BED j.w. FORD 内で話を共有するんですよ

こういう人で、 こういった考えが面白かった。 昨日はどんな洋服を着てた、とか。 細々としたディテールまで。

それが結果、見たり感じたりした事を 口に出すことで反復的な形になって 理解していくというか。

そうすると、だんだん 「やっぱり今までの人とは違うわ」 みたいな事を感じていきましたね、 個人としても、チームとしても。

成田

そういった機会を重ねて INSTYLE GROUP にグループインして、 一緒に歩み始めてからの大きいイベントとしては 2月 : 代官山ASOでのショー 6月 : オンスケジュールで初参加となるパリコレクションでのショー 8月 : 初めての旗艦店オープン  この辺りが大きなところですか?

山岸

アクションで捉えるとそうですね。

ただ、それと同じか、それ以上に 西村さんと一緒に食事や車の中、 遊ばせていただいている時に、 頑張れ、もっとやれ、といった表現じゃなくて、 大丈夫だよ、信じてる、 そんな言葉を使ってくれることとか、 その姿勢が純粋に嬉しいし、 言葉一つ、姿勢一つで、 自分の心の重荷が少し、軽くなる。

表現が合っているか分からないけど 「頼むよ!」 これが、今までのうちの体勢だとして 「頼むよ!」だけで来たところに、 他者への気遣いに似た形の信頼が入る。

大丈夫だから、信じている、 この二言に、最初の 「何かあったら言ってくれ」の正体が 僕にはあると思っていて。

結果、 心が少し軽くなる、そうなると、 一つ自由が生まれる。 その自由が僕に もう一つ無茶をさせてくれる。

この感覚が出来事以上に 僕にとっては1番、大きな事で、 それこそ、自分の思っていること、 考えていることを、今まで以上に 世間に対して強いメッセージで伝えられるとか、 自信を持って言い切れる強さに 変換されているんだなって。

その1番最初が2月代官山ASOでのショー後で、 東京最後と言い切る覚悟で。 東京最後、それを大々的に口にしたことが、 西村さんと一緒に動き始めた僕にとっての スタートラインだったと確信していますね。

山岸

で、6月のパリが凄いプレッシャーと 共に徐々に近づいてくる。 オンスケジュールも本当になり、 自分が望んだことなんだけど、 いざ目の前に来ると、わりと大事になったぞ……と

パリに行く直前あたりかな?

また、チームのみんなと 西村さんとで飲んでる時に、 頑張れよじゃなく、大丈夫だから、って 伝えてくれた所から、 チーム全体の空気が軽くなったというかね、 トーンが明るくなって。

重い空気もチャレンジャーとしての自覚に 改めて変わって、本来の姿に 戻っていったのかな、 体力的な物は 限界に近かったりするんだけど、 心が凄く前を向けている状態で。

もちろん、チャンスをもらっている、 僕が想い描く何かを成し遂げようと 一緒に走ってくれている。 そんな事は当然日々感じているし、 当たり前じゃねーからな!って常に頭にあるし、 ただ、それ以上に何かものすごい 心の支えに、クサい言い方、 なってくれていると感じて

とどめにはショップ レセプション時の、 カヌレの中の手紙じゃないですか。

https://instyle.group/insider/letter-bedjwford/

西村

とどめ 笑

山岸

うん。あれに関してはもう僕、 久々に声出してボタボタ泣きましたね。 本当に恥ずかしいくらい。

だから、その後にちょっと西村さんと会った際、 顔ポッとしましたし 笑

西村

各所から色々言われ始めたって聞いてたから、 グループインしたってある意味分かる手紙と、 ご来場の感謝を込めた手紙を 「カヌレに添えて渡していい?」って ぺえくんに聞いたら 「あ、じゃあそこはドリンク含めて お任せしていいですか?」って言うから

しめしめと 笑

山岸

なんかね、あれはちょっとくらったな……。

僕が大事にしてきたものを大事にしようと してくれてる人が、近くで自分と同じレベルで 神経使って考えてくれている。 そういう人が身近にいてくれていることが、 凄く大きく救われる瞬間になってる、僕には。

最初の頃、西村さんに 「ぺえ君、(こっちが大事にしてることとか、 そんなことはどうでも良いから) BED j.w. FORDって書いてあるパーカーとか Tシャツ作ろうぜ」って言って こないっすよね?って確認をした時に、 「そんなダセえことし始めたら、 もうそん時は俺がやめるよ。」って。

単純にそんな会話が、 あ、これノリや嘘じゃないんだなー って。

西村

それ(ロゴ)が悪いっていうことじゃ ないんだけどね。

山岸

もちろん、もちろん。

西村

ロゴが書いてあるパーカーが悪いって わけでもないんだけど、なんか、 なんだろうな。 BED j.w. FORDがやっていい事と 悪い事があるよね、 それをBED j.w. FORDのデザイナーが 理解してないって そんなダセえことし始めたら、 その時は俺じゃなくていいんじゃ無いかな って思ってね。

山岸

こっちの美学や哲学を考えずに、 壊すことを提案してくるセンスのない人って、 沢山いるんで。

でも 「そんなことしねえよ。 そんなこと考えてもねえわ」 っていう言葉以上に 西村さんの家のクローゼットを見たときに 「ああ、」って。

そこで、なんかすっごい腑に落ちるというか 「この人、本物だ」て。

西村

俺んちのクローゼット好きだもんねー、 山岸兄弟は 笑

山岸

ほんと好きですね。 世界で1番好きなセレクトショップ どこ? 西村さん家!みたいな

全部いい!笑

成田

旗艦店オープンに向けても 大変だったと思いますが、 店舗の内装デザイン等はどのように 進んだのでしょうか?

山岸

もうそれ聞かないでください 笑

西村

山岸

店の内装はね、やっぱ みんなで考えただけあって、 良い内装ですよ 笑

ってそんな大きな嘘はつけないんで 笑

はい、旗艦店の内装デザイン、アイデアは 西村さんから提案を沢山もらって、 基本的には西村さんにやってもらいましたよ。

いや、結構もう、ぐうの音も出ません でしたね 笑

西村

やっぱみんなで考えただけあって、 と言った時のぺえ君の顔見ました? 笑

山岸

苦虫を噛んだような顔って、 このことですよね 笑

でも西村さんの沢山のアイデアが あって、それを自分は振ってもらって、 「あ、そのアイデア欲しいです」 みたいなことが連続で結構あったんで。

僕が言ったのはせいぜい、階段上がって ちょっと、なんて言えばいいんだあれ。

西村

上に中二階を作りたいみたいな?

山岸

本当にそれぐらいで、僕の当初持っていた アイデアより格段に西村さんの提案が面白そうで。

例えば 「あと(中二階の)下、何にしたらいい?」と 聞かれて、ずっと色々と考えていたんだけど 本棚は?と言われた時に、内装のデザインとしても お店のコンセプトで考えてもバシッとハマって それしか考えられない!って具合です。

星のハンガーラック、 あれはとりわけ凄かった。

僕からは絶対にでないアイデアだし、 ブランドを活かすデザインで、 BED j.w. FORDでしか成立しない物になってる。

他にも僕は中二階にカーペットを敷く というイメージを最初持っていて、 西村さんも 「じゃあ、こういうのどう?」と 提案もしてくれたのですが、 全体の輪郭が出来始めた頃に、 僕が「やっぱり絨毯やめます」と。

どこか清くない、 リファレンスのかかり方が良くない、 唐突すぎる、といった具合に 西村さんがデザインを組んでいって くれたことで、余分なものが浮き彫りになって、 削いでいく作業になり

そんなタイミングで西村さんから、 「俺は多分、ペえ君やめるって言うと思ってたよ」 って言って、 絨毯のないパースが出て来たりして。

そこからは即興性のあるリズミカルな感じで ドンドン進んでいきましたね、本当に凄かった。

成田

二人の関係性は、資本だけではなく、 その哲学や感覚値のキャッチボールが できる相手で、150パーセント投げても、 全部受け取ってくれるし、全部返してくれるから 安心して投げられる。 みたいなところに本質があるんでしょうね。

山岸

そこの安心感はあって。

だから、あんまりこういうことを言うと 社員の皆さんにどう思われるか心配だけど、 なんかその、グループの代表っていう感覚、 正直僕はあんまり西村さんになくて、 もっとなんかこう、 友達とか仲のいい先輩に面白いことを 教えてもらってるような感覚とか。 「 あーでさ、こうでさ」っていう、雑談を 親しい友人と話してる感覚と一緒で。 当然ピリッとするときはピリッとしますし、 もちろん全然それはあるんですけど、 なんか、そこは 「あ、そっかそっか。 この人グループ代表だもんな。」 みたいなテンションになるっていうか 笑

西村

ピリッとしなくていいんだけどな 笑 まあまあ、はい。

山岸

これ見てよ、これかっこ良くない?とか。 西村さんこれ超良いから、 買った方がいいですよ!とか。

なんかこう、割ともう少し近しい関係で 勝手に話してる印象ですかね。 多分それは僕だけじゃなくて、 ケンジロウも。

成田

そういった関係性含めて、 BED j.w. FORDチームは、今とてもいい状態ですね

西村

ま、その良い状態を邪魔したくはないから、 ある程度いい意味でほっといてますけどね。

山岸

「邪魔してないか、 邪魔になってないか?」ってことを 聞いてくれるじゃないですか、西村さん。

全くそんな考えがなかったんです。 そういうことを気を付けようとかして くれてるんだなっていうのも思ってて。

西村

そらそうでしょ。

山岸

いや、僕なんかはこの前の 旗艦店オープンのレセプション時の 西村さんがギャルソンやってくれたくだりとかも、 めちゃくちゃ面白いなこの人と思って。

多分、みんな笑いこらえてたんですよ。 「この人めっちゃ動くけど大丈夫かな。」 みたいな。

西村

ベロニカが、最後まで信用してなかった 笑

山岸

そうですよ! ベロニカが頭抱えるっていう 笑

「え、本当にあれ西村さんだったの!?」って 笑

成田

ブランドの次章というフェーズだと思うのですが、 それに向かっての展望はいかがですか?

山岸

展望かあ。 次の10年を作っていこうっていうのは 僕、会社内でよく言うんですよ。

次の10年後、日本のアパレル業界の基盤を 作られた偉大なデザイナー陣はご高齢で、 今と同じ状態では決してないんですよ。

まず、大前提で僕は日本が今後どうこう とかいう、マクロ経済の話をしたい訳では ないんですけど、この国を背負えるとか、 この国を代表するメンズブランド、デザイナーは 自分たちしかいない、僕です。って 言い切れる覚悟と それを現実にしていける自信、確信。

勢いのある若手も 都度都度で出てくるわけですが、 それでも自分たちが 次の10年で圧倒的な存在になる。 その確信と覚悟、そしてその結果こそが、 未来でファッションを目指す人達の指標になる。

それを請け負う覚悟、西村さんと組んで 手にした一番大きな物はそれだなと思います。

ブランドの次の10年、 例えばそれは店舗数を10年で5店舗、 10店舗にしますとかそういうことではなく、 当たり前にパリでも東京でも、 当然結果を出していくけれど、 そういった自信を驕りにせず、 粛々とそれを当たり前にして 到達するための10年です。

成田

今のBED j.w. FORDチームは 絶対にそこに到達するでしょうね。

山岸

みんなちゃんとそれを意識できてる 連中だから強いですよ。 取りに行くって目をしてます。

成田

グループインしていなくても、将来的には 今のチームが集まっていたかもしれないですが、 きっと今のBED j.w. FORDチームの 人の集まり方の速度や変化は、 INSTYLE GROUPに入ったからこそ 起きたことかもしれないですね。

山岸

そうですね。

だから、あの時組んでいなかったら、 間違いなくヤス、フルチは 入っていなかったって思う。

で、やっぱりヤスとフルチの存在の大きさって、 僕らはすごく感じていて 彼らがものすごい突っ走るから、 こっちが放っておいても、延々と仕事してるし、 やりたい提案なんかもバンバン持ってくる。

なんですかね、 遊ぶように仕事してるチーム、 勝手にいいなと思ってて。

西村

それずっと言ってるし、なんかの時に 「あー、よかったな」って思ったのが、 俺もずっと 「俺がいなくても多分、 いつかはたどり着くと思ってたし、 行くべきところに行くだろうなと思ってたけど、 俺と組んだ方が絶対早い、 早くできる自信はあるよ、いろんな意味で」 っていうのは言ってきてて。

だから最初に会った時に、 「もう、来年の6月なり、 なんなりで1発目からパリ行こうよ」 って言った時に、 「あ、分かってる人だと思ってたけど、 単純なところ分かってないんですね」 みたいなこと、ぺえ君が言っていたけどさ、

山岸

確かにそうだった。 ありましたねー 笑

西村

あったじゃん? 笑 で「お前こそ俺を分かってねえよ! 何言ってんだよ!」つって 笑 よく分かんねえやりとりが 1回あったじゃん?笑

山岸

ありました 笑

西村

「物分かってるようで、 やっぱ分かってない人なんですね」 みたいな 笑

山岸

「そこにはルールがあるんすよー」って 笑

6月のパリに公式オンスケジュールに 初っ端から入るっていうことって、 方法としては2つかな?

1つはLVMHみたいな世界的なコンテストで ウィナーを取っちゃうこと、 LVMHじゃなくてもいいんですけど、 何か世界的な賞を取ることが、 公式に入れる方法の一個で。

もう一個は本当、なんなんだろう? 政治力と実績とか?よく分かんないですけど。

で、タイミングよかったかもしれないですけど、 僕たちが過去ミラノや東京でやってきたことを フランスの委員会が見てくれていて それもありすぐに公式スケジュールになって

さらにルシアン・ページュ(Lucien Pagès)が パートナーとしてついてくれて、 とかも絶対ないと思ってたんですけどね。 本当にそうなっちゃいましたね。

僕はオンスケジュールに入るの、 恐らく2年かかるって踏んでたんですけど。

西村

2、3年って言ってたんじゃない?

山岸

2、3年って言ってました。

西村

だから1年で行くよって。 ここが一番噛み合わなかったもんね、最初ね。

山岸

噛み合わなかったっす。

西村

この人、分かってるようで分かってねえな 笑

山岸

2、3年も正直保険をかけてるくらいで、 4年やっても5年やっても、入れない人は やっぱ入れてないんだからさ。

西村

だーかーらー!笑

山岸

俺も「いや、違うんですよ!」って 笑

西村

違うってね、言い合うっていう 笑

山岸

本当によく分からないスピード感で。

西村

それで、脱線したけど。

まあだから、 たどり着くとは思ってたけど、ペえ君が 「俺たちだけでも、たどり着いたと思うけど、 もう絶対結構ボロボロになって たどり着いたと思うんですよね」って。 「こんな本当に遊ぶようなテンションでというか、 なんかこう楽しく、 本当に文化祭前夜みたいな感じで、 このチーム感でたどり着けたのは、 西村さんのおかげです」 って言ってくれた時に、 「あ、良かったな」と思って。

なんか「売れたんです」とか 「オンスケジュールに入ったんです」とか 「なんかこういう評価受けたんです」とかは どうでもよくてっつったらおかしいけど。

まあ別にどうせ、 そういう評価は受けるだろうなと思ったし、 やるだろうなと思ってたから、 別にそんなに驚きはしなかったんだけど。

「このチーム感でここまで来れたのは すごい良かったです」って言ってもらった時に 「あーグループインしてもらって良かったな」 と思ったよね。

山岸

すごく、本当にそこは感謝しかない です。西村さんにもチームにも心から。

遊ぶようにって言うと変ですけど、 仕事の延長線上で遊んでて、 遊びの延長線上で仕事してる感じが幸せで、 良くも悪くも仕事が途切れないんですよね。

「終わった。じゃあ帰り道、 缶ビール1本買って歩いて帰ろう。」が、 もう2駅ぐらい全然歩いて帰ってる。 なんならフルチとか遠回りして。

で、 そこでまた話になるんですよね。 「今日ああいう風にしてたけど、 これってこうやった方がもしかしたら 効率良くない?」とか 「こうやった方がもっと良い作品になる と思うんだけど」みたいな。 あとは僕が迷っていることに対して 「もうそこは挑んじゃう?」とか 「いや、そこはちょっと 待ったかけた方がいいよ」とか。 本当に途切れない、良い意味で。

ずっとみんなが遊ぶようにやれていて、 それで「パリ挑むぞ!」っていう、 そのテンションで突っ走れるから。 本当にそれが1番感謝してます。

ズタボロじゃない。心が健康的です。 もちろん、パリのショー直前は、 もうズタボロなんですけど 笑

成田

ちゃんと良い苦労はすると思うから、 っていう表現だった気するんですが、 なにか、そういった類のことは おっしゃっていた思うんですよね、

健全な苦労、的な表現で。

西村

なんか忘れましたけど、 そういう表現しますね、俺はたまに。 した方がいい苦労はした方がいいけど、 しなくてもいい苦労はしなくてもいいと 思ってるタイプだから。 その見極めが、なかなか難しいしね。

山岸

いや、難しいです。

西村

見極めもそうだし、やっぱり苦労の 渦中にいると分からないし。

山岸

この年になって、まさか三徹する 勢いとは思ってなかった。

成田

パリや、ショップ レセプションでも拝見していて、 BED j.w. FORDチームのその空気感と同じく、 外注の方々もやっぱり本当に楽しく、 いい空気感でしたね。 仕事に張り合いをもって向き合える空間は、 多分お金があるだけでは得られないもの だと思うので、素晴らしいと思います。 完全に、チームがしっかりと揃ってきていますね。

山岸

なんか本当に偉そうな言い方ですけど、 ダメになる気がしないっていうのは、いいなあ。

世界に挑めるような自慢の連中が揃っている。 Sakas PRのケイタロウとか、やっぱ 随分泥くさく頑張ってくれてたりとかするの見ると 僕は僕で、みんなに助けてもらってるけど、 こいつらはこいつらできっと、 BED j.w. FORDと一緒に海外で上まで行きたいって 心から思ってくれているから、 こいつらも汗かいてくれてるんだな って見てると、すげえいいチームだなって。

成田

やっぱり何か物事に勢いがつく時というのは、 本当に全部のピースがきっちりと揃うものなんだ ということを、グループインして、 ブランドが新たな形で歩みだした時から 拝見していて、凄く感じますね。

山岸

ですね。

西村さんと一緒に仕事させてもらったり、 一緒にご飯行かせてもらうようになって、 ちょうど1年ぐらいなんですけど。 だからグループインしてからで言うと、 1年経ってないんですよ。 西村さんと初めて会ってから約1年、 とんっでもないスピード感で。 これに慣れないとって思いますけどね。 これを普通にしていかないといけないって。

だいぶ早いですよ、本当に。

西村

毎回言うけど、もうちょっと行くでー。

山岸

も、もうちょっと行きます?笑

6月でオンスケジュール参加が分かった時 あれは、関わってる みんな一瞬ポカーンでしたもんね。 もっと言うと、 今オンスケジュールでやっている 日本ブランドのデザイナー達から連絡きて 「お前やるの?」って。

「あ、はい」

「一発目で?」

「あ、はい」って 笑

成田

BED j.w. FORD 以外の日本のブランドには 出来ないショーでしたね。

山岸

そう思います。僕も。

間違いなく言えることは、 西村さんが、ただお金を持っているだけの人だと、 やっぱり組んでなくて。 それだけで良かったならもっと前に組んでる、 違う人と。

要は、この話がまとまる最低限のことが お金だったと思うんですが、 その上でその人の思想とか哲学が 自分とリンクする物があるかないか、 それがハマったから、あー面白い人だなって。

「単純にこの人とだったら 面白いことできそうだな」が 1番最初の僕のスタートなのかなって思いますね。

例えば、 パリですごく素敵な鞄に出会って、 自分のお金で買ってこようかな、 もしくはそういうことに経費を使うか、 西村さんは絶対Noっていう人じゃないなって、 もうその時点ではわかってたけど、

「これからの時代として、 鞄はメインストリームじゃないから、 ビジネス的に経費を使うべきじゃないよな。 すごく素敵だとは思うけど、 この鞄の何が素敵なのか、 聞かれてもちゃんと説明できないし。」

そう自分で思って棚に戻して、 買わずに帰国したんです。

って話を帰国後に西村さんにしたら、

「BED j.w. FORDのスタイルを完成させる為に 必要なら、売れる売れないの前に 必要なんだよ。」

「だいたいさ、説明できない、 今の自分には理解し切れないけど、 すごく素敵だと思う。みたいなものにこそ お金を使わないとダメだよ! むしろそこが経費の使い所だよ!」

って言うんですよ。

なんかそういった会話の一つ一つが 気づきとかに繋がるというか。 要は雑談ベースでどんどん何かを伝えて くれる人って、今の自分の立場だと 割と少なくて……

そんなわけで、話の土台に乗るには、 最低限がお金だっただけで。

西村

お金がないと、 そもそもこの話の土俵に乗れないからね。

山岸

だからこそ、 お金じゃないんだよのスタンスというか。 まぁ要はお金じゃなくて、この仲の良さ、 気の合い方とセンスが理由で 西村さんと組んだんだ、 ってのが伝われば良いなと。

成田

付き合ってみたらさらに、 考え方、哲学、方向性のようなことを 沢山与えてくれる人だった、 そんな感じでしょうか?

山岸

そこが面白い。 本当にお世辞抜きで1番面白いところってそこで。

お金だけで良ければ俺、 他のお金持ちに頭下げてます。

西村

下げてないでしょ、多分 笑

成田

お金は必要最低条件で、十分条件は 可能性の拡大や、環境整備の方法、 視野をどう広げてくれるか? といった部分が大事だったということですね?

山岸

お金は、この話の最低限の土台という ことだけですね、本当に。 最初に言ったように、パートナーを 探していたわけじゃないので。

まあ、やんや言う人が出てきた、 やんや言う若い世代が出てきたってことは、 それ自体は良いことです。 うん、良いこと、僕もそうやってきたし。

ただ やってごらん、同じこと 笑 やってごらん、君にそこまでの可能性があるって 世の中に示してみなって思ってますけどね。

成田

マインド的に本当に対等な二人ですね。

山岸

僕は、西村さんと一緒に仕事し始めて、 それこそ感謝と尊敬はものすごい、 色々なところでありますけど。 ゴマスリしようと思ったことは一度もないです。 得意なことがお互い違いましたねって シンプルな話だと思っていて。 僕は芸術やクリエイティブといった分野で 得意なことはあるけど、 お金はよう分からんって話で。

でも、西村さん 芸術、クリエイティブも結構やるので そこが厄介なんすよね…… 笑 そこは苦手であれよ……ってね 笑

西村

そこがめんどくさいんだもんね 笑

山岸

そこ苦手であってよー

西村

「アートとかデザインで もうちょっと俺に気持ちよくさせてくれ」 みたいな 笑

山岸

俺どこやるんねん!みたいな 笑

でも本当、僕は今言ったことが全部ですかね。

西村

まあこすられすぎた表現だけど、 お互いにリスペクトはあると思うしね。

山岸

楽しくやらせてもらってるなと思います。僕は

西村

僕も楽しいですよ。

山岸

西村さんが暇な人だったら、 わりと家に遊びに行くと思いますよ。 「家いるー?」って 笑

成田

グループの新オフィスに対してはどうですか? また、環境という話で言うと、 BED j.w. FORDチームがいる環境にも 凄く変化があったと思うのですが。

西村

その話するー?みたいな 顔になっちゃって 笑

山岸

(家具) 欲しくなっちゃうからー、 本当に!

西村

環境整備がね、やっぱり。 まあ経営者なのか、投資家なのか、 グループトップなのか、 肩書きがなんであれ、俺の仕事だと思うんで。

医者がよく言う 「薬も医者も治す手伝いであって、 治すのは患者の体力とか患者の免疫力」 っていうのに似てると思ってるというか。 なんか、逆に言うと、 俺にできることはそのぐらいしかないから。

大事なものを大事にするための手伝いが できてれば嬉しいなって、感じです かね、なんか近い表現で言うと。 なんか完璧に表現できたとは思えないんだけど。

結局、「成功する」って一般的に、 誰にもできないことをするか、 誰にでもできることを誰にでもできないレベルで やるか、しかないと思ってて。

俺は誰にもできないことを できるタイプじゃないから。 だから俺は天才なふりがうまい 凡人ですからねってよく言うのはそのせいで。 なんか誰にでもできることを誰にもできないぐらい 徹底してやるしか俺には選択肢がないから。

そういう意味で俺とペえ君の 決定的に違うところは、 そこなんじゃないですかね。

ペえ君はこっから誰にもできないことを 多分やると思うし。 だからそういう意味では、 俺の代わりはいるんですよ。乱暴な話。 それに、10人必要か100人必要かは別として。 下手したら1000人必要なことも あるかもしんないけど、 俺の代わりはいるんですよ。どこまで行っても。

だから、その代わりが効かない スペシャリストとして、デザインなのか アートの文脈でしっかり活躍してくれるのを ぺえ君には期待してますし、 信じて応援してます。

やっぱり例えば 俺が投資家って肩書きだったとしたら、 1万円札は、どっから来ても1万円札なので。 投資するだけだったら 多分俺は替えが効くので、そういう意味で。

お金の部分は、じゃあ例えば この10人の投資家が俺の代わりになって、 センスとかアートの理解の部分は この10人が俺の代わりになって、みたいな。 分解してけば多分埋められると思うんですよね。

まあ周りの人はなんか 俺がその辺の誤魔化しが上手すぎるから、 勘違いしてる人が多くて 替えが効かない人だと思ってるから 申し訳ないんだけど。 俺は自分のこと、まあある程度は 分かってるつもりでいるから、 替えが効くのは分かってるから。

そういう意味で、替えが効かない人の 大事なものを大事にするための手伝いとか、 まあ、それが金でも、チームでも、 時間でも、なんでもいいんだけど、 それが出来てたらいいなと。

スペシャリストが如何にスペシャルなものに 集中出来る環境を作るか。 スペシャリストを羽ばたかせることの スペシャリストでありたいんですよね。 そのためにゼネラリストのスペシャリストを やってるようなところがあるので。 それをやることが結果として、 俺の費用対効果ならぬ、存在対効果を 多分あげると思うんですよ。

成田

替えが効いても、1人では無理だと思いますよ。 それが1人だということが、 二人の関係にも良く作用されていますよね。

西村

ま、便利ではあると思うんですよ。 十徳ナイフみたいな感じで 笑

山岸

例えが…… 笑

西村

あ、缶切りもついてんのね!笑

山岸

でも、ここまで楽しく喋れる人が このレベル、センス、ポジションで 10人20人いるかって、いないわけで

西村

自分で十徳ナイフって言ってるぐらい だから、そこそこ器用な自覚は、 もちろん俺だってあるけど。

ただ、どこまで行っても コルクスクリュー単体と勝負できるか って言ったら、やっぱそんなことは ないんですよねっていうね。

世の中の美しいものって、やっぱ 用途が限定されてるものなんですよね。 追求されてるものって言っても良いですけど。 だから俺は自分のことを美しいとは あまり思わないんだけど。

例えば日本刀って、人を斬るっていうか、 ものを切ることに特化した用の美というか、 それがあるじゃないですか 俺、十徳ナイフにあんまりそれを 感じないんですよね、やっぱ 笑

山岸

まあ、十徳ナイフの中では 1位ぐらいだと思いますけどね 笑

西村

そうだね、きっとね 笑 まあ、俺は俺自身の美を追求するつもりでは あるんだけど、本当は日本刀が良かったなって 思ってるみたいな。

山岸

すげえ分かりやすい。

西村

それはもうずっと言ってるんだけどね。

「俺はスペシャリストに 尊敬と憧れと嫉妬のある ゼネラリストだから」

っていうのは、 ゼネラルのスペシャリストではあろう と思ったから。

ゼネラリストの中ではトップクラスに、 ゼネラルであることに関して スペシャリストだとは自分でも思うけど 笑

山岸

ゼネラルの中でも、ある程度、 どのジャンルもトップレベルなんだよな。

まいったすねー。 10種競技で言ったら、 もう全部1位ぐらいの感じなんじゃないかな。 金メダリストみたいな。

ま、それはそれでスペシャルですけどね 笑

西村

ま、それの缶切りなのかナイフなのか が分かんないけど、それが、 旗艦店の内装デザインだっただけで。

山岸

言ってくれるねー!!笑

成田

旗艦店の内装デザインの話は、 2人で一緒にいる意味のようなものが より見えるストーリーですよね。 掛け合いのようなものの中にあるものが。

西村

試着室の絨毯はナイスやったやろ?笑

山岸

試着室の絨毯……、 んーあれが結構とどめでしたけどー 笑

西村

ハハハ!笑

山岸

「宿題終わらせずに パリ行っちゃったからなー」って、 最悪絨毯なしを覚悟して帰ってきたら 「俺の理想としてる色の 絨毯が貼ってあるー!!笑 出来とんがなー!!笑」

本棚の木をどうする?みたいな時もこう、 バーって木が並んでて 「自分だったら、こん中で…… 難しいな……これかな?」

「でも、これだな、絶対これだ!」って パッて木の裏を見たら、 インスタイルって書いてあって、 西村さんに肩組まれた時に 「こっわ!」って 笑

だからその、美的なものとか、 まあ自分たちが100%、新しいとは もちろん思ってないんですけど、

でも、 美的感覚で「これは美しい」 「これが素敵だ」とか、 そういったものがこう、西村さんと、 バシっとハマる瞬間は気持ちいいですけどね。

理解者だ!って

西村

なんかデザインはデザインで、 これ大事にしてるんだろうなとか、 この哲学は譲りたくないんだろうな っていうのがあるからさ。 それをBED j.w. FORDの服とか、 ぺえ君と結構直接話もするから、 そこから紐解いて逆算すると、 やっぱあの店舗デザインになるよね。

成田

尊重しながら引き上げるこの独特の やり取りは、本当に凄いことですよね。

山岸

すごいことだと思います、僕も。 押し付けてはこないから、それがなんかね。

西村

一番タチ悪いよって怒ってたもんな 笑

有無を言わさぬ…… 「ならん!」って 「俺の言うことを聞け!」って言って ものを言わせないんじゃなくて 全問正解で文句を言わせないって…… ってなんかで言ってたよね 笑

山岸

いつでしたっけ?笑 でもよくありますよ、それ 笑

西村

だって、俺がそれ(押し付け) やられるの嫌いだもん 笑

山岸

「それやっちゃあダメだよーダサいんだよー」 ってことをまず相手に言われて、 「ダサいですよ」って僕がダメ出しして、 「いや、ダメじゃない!」って ダサい言い返しが相手からあって、 「いや、こういう風にしないとダメなんです」って 僕が説得、論破して、

さあそういうとこからゲームを始めよう! って感じなんですけどね、僕としては。

西村

「やっぱりおっきいロゴのTシャツとか 作ってもらってさ!」

山岸

ハハハ!笑

パリの話もそうですよ。

「ああ言うけどさ、そんなに甘くないっていうか、物事には順序があって、 俺、2、3年でも結構早いと思うんだ?」みたいな 笑

西村

「あの人分かってるようで、なんか大事なとこ 分かってないとこあるよねー」 みたいな。

山岸

僕、一瞬裏で何かしたんかなと 思ったもんね、西村さん。

成田

やっぱり、この尊重しながら 引き上げてくれる関係性みたいなところが、 グループインの意味ですかね。

西村

昔、富田さん ( INSTYLE GROUP 鮨 とみ田 大将 ) も似たようなこと言ってくれて、

「お金出すって言ってくれる人は山ほど いたんだけど、西村さんとだったら、 一緒に高め合っていけると思って。 だから一緒にやろうと思って」 って言ってくれて、

それは今でも大事にしてる言葉というか、 嬉しいなと思ってるんですけど。

山岸

僕も「この人は面白い」が最初でした。

だいたい、これだけの量のジャンヌレを 美術館とかじゃなく、オフィスで見られるとは 思わなかったですしね!

だから、 本当にこれ言うと皆さんに申し訳ないけど、 この新しいオフィスで、誰にも働いてほしくない。

西村

ハハハ!笑

山岸

人を入れたくない 笑 この姿をキープで

西村

オフィスだよ?笑 だからまあ、散らかしたらすげー怒るとは 言ってるんだけど 笑

山岸

ハハハ!笑

いやもう、今日モニターが 置いてあったじゃないですか。 やめよう?って 笑

西村

そうね、そうなるんよね、分かる 笑

山岸

現状をキープできるなら 僕、毎日朝掃除しに来るから。

西村

とりあえず、サイズや種類違いで、 でこぼこしていたディスプレイは揃えた。

山岸

すごいよな。 美術館の中で仕事してるような話だもんな。

西村

で、ちょっとずつアートとかも増やしてってね。 この空間も育てていくんです。 そこに立体のやつを置いたりとか。

山岸

だろうなと思ってました 笑 ここ、なんかそのうち来るなって 笑

西村

この俺の部屋のカド、カドとかでもいいかもね、 と思ってんだけど。

山岸

いいですよね。

西村

ま、ちょっとまあ、物によるんで、 物から考えようと。

山岸

羨ましいー

僕、間違いなく 向こうのジャンヌレのカンガルーチェアは、 そこに置きますけどね。

飾る 笑

西村

ハハハ!笑

山岸

あそこに誰かが座ってたら怒りそうだなー 笑

西村

椅子だよ?笑