Message / 代表挨拶

INSTYLE GROUP 代表
INSTYLE Inc. 代表取締役 CEO
西村 豪庸
HIDENOBU NISHIMURA
中央大学 法学部卒。大学在学中の19歳の時に飲食店を開業し、一度店をたたんだ後、デイトレードで得た5億円の利益を投じて飲食業界に再帰。23歳でソムリエ試験合格、多業態の直営47店舗のほか、プロデュース、ファンド等の投資店舗も含めて110店舗まで拡大した後、それらをすべて売却。その頃から経営コンサルタントとしての活動が本格化。2008年INSTYLE Inc.をスタート。経営コンサルタントとして、世界各国のエアラインやクレジットカード会社、大手飲料メーカーや有名ファッションブランドなどをクライアントに持ち、代表を務めるインスタイルグループは、コンサルティング、飲食、アパレル、エンターテイメントなど、多業種の企業で構成されている。
ヴィジョンとかミッション、バリューってそんなに必要なの?
「ヒデさん、HP作るからヴィジョン考えて下さいよ」

ちゃんとしたHPもなかった4年前に、そう言われて無理矢理作ったヴィジョンは
その後、まんまと僕を随所で困らせることになりました。

「こういう人でしょ」
って言われる、思われるのが嫌だったってあれだけ書いたのに、
「111人の社長と1000億円企業を作りたい人だ」
と言われる、思われることが多くなったためです。

いや、ちげえんだよ、別にそんな拘ってねえし、
今のまんまでも、ちっさくなってもおっきくなってもみんなが幸せだったらそれでいいんだって。

あー、めんどくせえなあ。

どっかに
ヴィジョンの無い自由と責任に耐えうる大人
ヴィジョンなんてなくても毎日幸せに一所懸命に頑張れる大人

っていねえのかな。

もういいや、新しいヴィジョンこれね。
「ヴィジョンのない自由を恐れない、ヴィジョンの要らないチームでいる」

こんなしょうもないことを公の場で言う人間が代表のグループです。

でも、そこには、そんなしょうもない人間でもいい、そんな人間がいい、
と言ってくれているメンバーがいます。

そして、
「社長という名の同僚がいます」

だから、経営者の孤独を感じません。
そんな「特殊な事情」が「普通」な、変な会社でグループ、それがINSTYLE GROUPです。

「仕事が趣味です」
趣味だからヴィジョンとかミッションとかバリューとか、大層なこと言いません。

「本業は何ですか?」
聞かれても困ります。
趣味だから。

趣味なんて、手段が目的化したものです。
ドライブが趣味な人はドライブが好きなんです。
移動が目的じゃありません。
キャンプが趣味の人の目的はキャンプすることで、
宿泊が目的じゃありません。

同じように、何をするかじゃなくて、誰とするかだから、
「一緒にいて楽しい」チーム・ファミリー・メンバーと、
そのこと自体を楽しみながら、何が出来るかな?ってなんとなく考えながら、
仕事をしています。

趣味だから、強制したり、ガチガチのルールをあまり敷きたくないんです。
でも、物事を楽しめるための、スムーズにするための、
ルール、マナーはきちんと遵守したいし、させたいんです。

昔、「趣味は苦しくて良いんだ、趣味なんだから。
マラソンも山登りもキャンプも、俺は趣味だから苦しくてもやれてる。
あれが仕事だったらよっぽどの高給じゃなきゃやらない。
逆に仕事は楽しくなきゃいけない、仕事なんだから、楽しくなけりゃ、嫌になっちまう」
って教えてくれた先輩が居ました。

今でも、この言葉は好きなんで、大事にしています。
だから、ウチのメンバーで、「仕事」って思ってる度合いが強いやつは、せめて楽しくいて欲しいなと思います。
僕は仕事は「趣味」だから、苦しくてもいいや、って思ってしまうけど。

こう書くと、また今度は楽しければそれで良い、なぁなぁで良いと思われるから、
もう少し付け加えるけど、結果は大事にするんですよ。

けど、それだけじゃない。
僕はそっち(結果)の方をはるかに大事にするけど、プロセスを無視するわけではないよ、って話で。
プロセスを大切に思う、第一にするメンバーが居ても、もちろん良いんです。

例えばゴルフに行くとして、
アマチュア(趣味)でもプロ(仕事)でも、
スコアはつけますよね、基本的には。

スコア付けないと、上手くなったか下手になったかわかんないし、勝ち負けわかんないし。

優先順位が、価値観の順番が、変わるんだよって話をしたいんですよね。

アマチュア(趣味)のゴルフで、
「マリガンでー」とか、「3mくらいあるけど、そのパットOKでーす」とか、「6インチOKです」とかは結局、
「1打の重み」とかよりも、「その日のゴルフ」を楽しいレジャーとして楽しむ事が出来たらいいんだろうし、
その日のメンバーがみんな同じ様なルールとマナーで楽しめたらそれで良いんでしょう、って事で、
そっちを優先してるんですよね。

けれど、
プロ(仕事)のゴルフに、
マリガンもOKパットも6インチOKもクソも無いですよね。
「1打の重み」が違うから。

だから、
よく聞く「ゴルフはルールの第一項目にマナーが書いてある」ってやつは、
「あくまでアマチュアは」が枕詞に付くんですよね。

プロでもアマでも、仕事でも趣味でも、数字は付けるし追うんですよ。
その真剣さが人によって違うだけで、
優先順位が人によって、プロかアマかによって違うだけで。

だから、プロは結果出すことが第一だから、
プロのルールブックの第一項目は、マナーじゃないんですよ。
あと、そもそもプロになるくらいだからそこは出来てて当たり前のところから来てるだろうし。

つまり、
仕事を「趣味」として、苦しくても楽しめる奴は、
自分でそうしたらいいし、結果を追えば良いと思ってます。
仕事を「仕事」として捉えてる奴は、
素直に、上級者やプロが、楽しめるように導いてくれるのに乗れば良いんだと思います。
で、結果が出るようになったらより楽しくなって、真剣になったりするじゃないですか。

「結局、結果を出せって言ってる」んじゃなくて、結局楽しめって言ってるんです。
それ(楽しむ事)に必要だから数字(スコア)は付けるし、追うんです。

今回はゴルフで例えたけど、
大体の事って、まずお試し、お遊びから始まって、
ハマったらより楽しくなって、より真剣になりますよね。
どんな分野でも、その道の本当のプロって、
お遊び、お試しの新規ユーザーを優しく楽しめるように、ハマれるように導くし、
そうやって入ってきた新規ユーザーって、同じように次の新規ユーザーを優しく導きますよね。

その繰り返しで、一定量の人がプロになり、一定量の人がアマとして楽しんで、
マーケットが広がっていくんだと思います。
もちろん、プロが、その業界全体が、大切にしていることを蔑ろにするような、
不誠実なプレーヤーに優しくしろとは言ってないけど。

僕はプロとして、この趣味である「仕事」というレジャーに、
毎年たくさんのメンバーが増えて、マーケットが拡大している事を嬉しく思っています。

プロや、プロ志望者には結果を第一に、
真剣に楽しく、結果を出させられるトッププロ、コーチで居たいし、
アマチュアには出来る限り楽しめて、結果ハマれて、成長出来る事を第一に、
この「仕事」というマーケット、趣味が、広がっていけるよう、優しく導けるプロでありたいと思っています。

そうやって少しずつ拡大してきたグループです。
これからもそうしていくと思います。

今僕らは、このチームでいることを大切にしながら、しっかりと各自を尊重しながら、
それぞれの強みを活かして、でも結果にこだわり、楽しくやれていると思っています。

5年後も10年後も、こうだったらいいな。

2022年4月1日

「ヒデさんって、『何してるのか分かんない人』ですね」
外部の方から言われるならまだしも、ファミリーと呼び、文字通り家族の様に接している社員や、家族からも、よくそんなことを言われますが、まあ無理もありません

何者かになろうとして、何者にもなれず
だからと言って何かを諦められるほど潔くも強くもなかった私が選択したのは、
「鶏口となるも牛後となるなかれ」だったのではないかと今では思います

例えば「飲食業の人」と言われて飲食業界でNo.1を取れていないことを悟られるのが嫌で「飲食業」だけではない振りをしたり「コンサルタントの人」と言われても、コンサルティング業界で何かが突出していたわけでもないので、実業を行なっていることが価値のように振舞ってみたりもしました

結局のところ、オンリーワンにもナンバーワンにもなれなかったので、「○○業界の中で○番目」になるくらいなら、「何してるのか分かんない人」でいようとしていました

そんなスタートから、気が付けば20年以上が経ち
「そんな私でもいい、そんな私と仕事がしたい」と言ってくれる仲間が、1人、2人と増えていった結果、

インスタイルグループは「何してるのか分かんないグループ」になりました

最近になって、インスタイルグループのミッションやヴィジョン、バリューを整理したのですが、ヴィジョンは、「111人の好き勝手に人生を楽しむ社長を作り、グループ社員数1千人、年商1千億円のグループを作る」
になりました

私には世界を変える様なインパクトのあるプロダクトやサービスを生み出す力も、能力もありませんし、
特別世界を変えたいとも思わないのですが、
この国の99%以上を占める中小企業やベンチャー企業のあり方に、寸毫でもプラスになれるとしたら、
やはり中小企業・ベンチャーの集合体として、楽しく、幸せに働いている集団でありたいと思ったのです

私は自分らしく、自由でいたいし、
少なくとも周りの人間にもそうあって欲しい

起業家として、はじめの10年を飲食人として過ごし、次の10年はコンサルタントとして過ごしてきた結果、今のインスタイルグループは、経営コンサルティング、投資、不動産、建築、飲食、アパレル、エンターテイメント、IT、デザイン、コンテンツ、美容、通信、などといった、節操の無い企業体になりました

それこそ、いよいよ何の会社か分からないと思うことでしょう
しかし、私は、これでいいと思っているのです

なぜか?

それは「自分らしく自由で幸せでいる」
仕事や会社は、そのための手段でしかないことに本当の意味で気付いたからです

これまでは「自分らしく自由で幸せにいるには、飲食業とコンサルティングしかない」と思っていました。

今ではそれが、自分次第、社長次第、社員次第だと思っているので、
インスタイルらしさを損なわなければ、どんな事業会社でもインスタイルグループへの参加を歓迎しています

起業家として、はじめの10年を飲食業界で過ごし、次の10年をコンサルティング業界で過ごした私の、次の10年はおそらく、インスタイルグループのトップとして、業種業態を問わず
「どうすればグループの社員や社長が、自分らしく自由で幸せに、仲間と楽しくやっていけるのか」
をグループ全員で追求していく10年になると思います

働き方改革、IoT、AIシフト、シンギュラリティ、
世界は刻一刻と変化、進化し、私達は常にそれに対する変化、進化を求められます

次の10年間がどの様に変化していくのか、それは誰にもわかりませんが、
グループのファミリーすべてが、自分らしく自由で幸せに、仲間と楽しくやっていけるために必要な、変化と進化を続けていくことと思います

10年後、また同じ様に振り返る時には、
111人の社長達と、1000人のファミリーで、振り返ることができるよう、
今日もグループ一同、ベストを尽くします

2018年4月1日